■アルマス広場からマイクロバスで向かった先は
カテドラル、ペルー政府庁舎、官邸などが建ち並ぶ旧市街の中心、Plaza Armas(アルマス広場)から路地を歩くこと数分・・・
「いったい俺をどこに連れて行くんだ」と怪しむ私を「いいから、いいから」と制しながら地元の友人が案内してくれた道端には、ポンコツのマイクロバスが1台停まっていました。友人の家族とともに、このバスに乗込み、最初に向かった先はインカコーラの工場。
ちなみにインカコーラとは、この国でコカコーラよりも売れている、黄色い(黄金?)コーラ(現在はコカコーラが買収)のことです。
この飲料水を初めて飲んだときには「なんじゃこの甘ったるいシロップは?」と吐き出しそうになったのですが、にもかかわらず、なぜかしばらくするともう一度試したくなる味で、いつの間にか私はすっかりクセになってしまいました。
しかし、もちろん目的地はここではありません・・・。
工場を離れたバスがその後にどんどん入り込んでいった一角は、小さな家が密集する怪しい地域で、通りを歩く人たちの目もうつろ、「危険!」の警告灯が私の中で点滅しっ放しです。バスはまだまだ、丘に続く、曲がりくねった細い道をどんどん登っていきます。
ふと見ると、普通の家の薄汚れた戸板に乱暴な殴り書きで「SE VENDE CERVAZA Y GASOLINA」(「ビールとガソリン売ってます」)と記されていたりします・・・、「なんでビールとガソリンがセットなの!」怖くて、とてもじゃなくけど、こんなところに買いには入れませんよね。場所によっては、ゴミの回収がなされていないのか異臭すら漂います。
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