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すみれカフェ法律事務所Vol.3(第2話前編)掲載の小説宝石6月号発売

■4月からスタートした連載小説「すみれカフェ法律事務所」、第2話の前編が出来上がりました。

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小説宝石6月号は5月22日発売

今回は、株式会社キュートが、社員から残業代請求を受けて右往左往、人吉弁護士が解決に向けて知恵を絞ります。
労働問題については、「ホワイトカラーエグゼンプション」「裁量労働制」とか、有期雇用社員の問題とか、アベノミクスがらみで、
現在いろいろ議論がありますね。
「仕事」「働くこと」は、人生の中で、大きなポジションを占めるものの一つには違いありません。だからこそ、そこに様々「ドラマ」が生まれるのは、ご存知のとおりです・・・
これ以上踏み込んで語って、肝心の小説を読んでいただけないと困るので、このへんで・・・。ぜひ、読んでみてください。

ちなみに、第2話後編は、6月22日に出る予定です。


フレックスタイム制はどう?(2)<会社から見た、社員から見たフレックス>

■フレックスタイム制のメリットはどこにある?

フレックスタイム制がどんな制度なのかについては、前回の説明で、ある程度分かっていただいたと思いますが、導入した場合に、会社、社員にどんなメリット,デメリットがあるのでしょうか?

フレックスタイム制がどんな制度なのかは、まずここでチェック→

会社から見たフレックスタイム制、社員から見たフレックスタイム制について、考えてみたいと思います。

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フレックスタイム制はどう?(1)<裁量労働制と何がどう違う>

■当社はフレックスタイム制ですので・・・

前回は裁量労働制について説明しましたが・・・
「うちの会社はフレックスだから、朝9時に行かなくてもいいんだよ!」
とかとか・・・・
社員の裁量で、出退勤の時間を決めてよい制度といえば、一般的にはフレックスタイム制(労基法32条の3)のほうが、裁量労働制よりもよく知られているのではないかと思います。フレックスタイム制の場合には、裁量労働制と違って、職種によって導入の可否が変わることもありません。

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裁量労働制、導入しますか?(2)<会社から見た、社員から見た裁量労働制>

■導入するかどうかはこれを知ってから

裁量労働制がいったいぜんたいどんな制度なのかは、前回のお話である程度分かっていただけたと思います。でも、導入すると、会社側、社員側、それぞれにとってどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

裁量労働制はどんな制度なのかは、まずここでチェック→

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裁量労働制、導入しますか?(1)<結局どんな制度なのか>

■制御不能の自由な勤務状況

午前中に、某出版社の某編集部をたずねると、校了(印刷所への最終校正戻し)明けだったのか、だ~れもいなくてもぬけの殻・・・・と思って会議室のドアを開けると、ソファで寝ころがって鼾をかいている怪しいヤツが・・・。そうかと思えば「21時から打ち合わせするのでよろしく」とか、「朝4時集合!」なんてことも普通にあります。
私が、かつて仕事をしていた出版業界の勤務状況といえば、もうメチャクチャで制御不能だったことを思い出します。編集者や記者たちは、それぞれ自分の判断と責任で企画を進行しているので、いったい誰ががどんなスケジュールで仕事をしているのか把握のしようもありません

こんな状態の職場で、どうやって労働時間の管理や残業代の計算をしたらよいというのでしょうか?

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時間外労働賃金の基本は、まず残業時間の正しい知識から

■残業時間は何時間? これを間違えては話になりません

法定労働時間は「一日8時間、一週間40時間」(労働基準法32条)、労働時間がこれを超える場合には、法定の割増賃金を支払う必要がある、という残業代計算の基本は、以前すでに説明しました。

時間外労働賃金の基本についての前回の説明はここから→

これをお読みになった方から、残業時間の割り出し方について問い合わせがありました。
重要なことなので、ここで補足説明しておきましょう。

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「あなたのパソコンは危険な状態です、今すぐここをクリック!」など不安をあおる表示の違法性は?

パソコンを起動すると、勝手にブラウザが開き……

たとえば「あなたのパソコンは危険な状態です、今すぐここをクリック!」などの派手な文字がピカピカ点滅したことありませんか?

何かをダウンロードしたときなどに一緒に、何者かがPCに忍び込んだに違いありません。
除去する方法などはネット上にもいろいろと掲載されていますが、「こういう表示をさせる行為って、それ自体が法律上問題にならないのですか?」との質問がありました。

最近では、インターネットバンキングへアクセスする為の情報を不正に得ようとするフィッシング詐欺や、ワンクリック詐欺なども横行していて大きな問題となっていますが、そこまででなくても、不安をあおって、不正に何らかの契約をさせようとする怪しい表示は、しょっちゅう発生する問題ですよね。

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