百の言葉の説明よりも「目の当たりにすることこそが大切なんや」彼はそう言った
2011年3月11日、誰にとっても、その日は、忘れようにも忘れられない一日に違いありません。
あの震災の直後から、被災地に何度も何度も通い、シャッターを切り続けた一人の写真家がいます。
その名は、久山城正氏。私の親友であり、岡山出身者の先輩でもあります。
私も、彼とともに一度だけ、被災地に同行させてもらったこともありました。
ところが、その彼は一昨年病に倒れ、その年の11月には帰らぬ人になってしまったのです。
彼は被災地で撮りためた写真を公開するため、写真展を準備していましたが、結局それも実現することが出来ませんでした。
こんな形で写真を公開することに、彼が生きていたら同意するかどうかは分かりません、
でも、あの震災から4年を経た今、写真家・久山城正氏が切り取った大震災の風景を、ぜひみんなに目の当たりにしていただきたい、
そう考えて、私達、彼の遺族や友人たちの手で、彼の遺した写真のほんの一部ではありますが、スペシャルコンテンツとしてまとめてみました。
彼を突き動かし、彼が伝えようとしたものはなんだったのか。
震災が遺した悲惨な爪痕でしょうか、それとも、自然の脅威に対する人間の無力さか、あるいは、災害を乗り越えて立ち上がってくる人間の力・・・・
敢えて言えば、そのどれもであり、しかし、どれでもない、それらの意識の先にある何か、そんな気がするのです。
ここにあるのは、彼の目が切り取った風景としての大震災、それだけです。
しかし、実際に彼が切り取った風景を目の当たりにしてみると、溢れ出てくる得体の知れない力に、釘付けにならずにいられません・・・
スペシャルコンテンツ
Shiromasa311
久山城正サイト
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