■毎年、7月の最終土曜日の恒例行事と言えば、隅田川の花火大会。
私の住んでいる区では、ありがたいことに毎年、河川敷に住民のための鑑賞エリアを確保してくれているんです。ただし、毎年応募者多数で抽選です。
昨年私は、この区の鑑賞エリアに当選し、勇んで出かけました。
ところが、ご記憶の方も多いだろうと思いますが、昨年の隅田川花火大会は、開始30分とたたないうちに豪雨となり、散々でした。河川敷には雨を避けるような場所が無く、出口に人が殺到したため、ずぶぬれ状態。しかも寒い!
しかも、そんな格好じゃ、タクシーにも電車にも乗れません。
浴衣姿の女性は特に悲惨だったと思います。
でも、そういうハプニング、トラブルはじつはいい思い出で、きっと先先まで語りぐさになるだろうと思います。雨の花火大会でかえって親密になってしまったカップルも必ずや存在するに違いありません。
うらやましいですね。普通の花火大会ではこうはいかないでしょう。
■さて、今年の花火大会は先週7月26日の土曜日でした。
今年はリベンジ・・・そう思っていたのですが、場所取り抽選の段階でであえなく敗退です。しかし、そんなことであきらめてはいけません。
隅田川の花火大会は100万人近い人出だから、ともかく大混雑で当てなく出かけても、落ち着いて鑑賞などできない・・そう思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私もそう思い込んでいて、長年隅田川の花火大会には近寄らなかったのですが、いえいえ、実際に行ってみたら、じつは、まったくそんなことはありません。たしかにメインストリートやその周辺は、なかなか立ち止まることも許されず大変な騒ぎです。しかし、少し離れたエリアの路地に入り込んでいけば、開始ぎりぎりになってでかけても、路面で、あるいは建物の軒先で・・いくらでもござを敷いてゆっくり楽しむことができる場所があるんですよ、これが意外にも。
私は、去年の記憶をたよりに、路地裏の公園から楽しませてもらいました。ちょっとばかり木が邪魔ですが。それもかえって面白いと思いませんか?
■ 隅田川の花火大会は、徳川8代将軍吉宗の時代が起源
ずいぶんと歴史のあるイベントですね。ただ、1961年から1977年までは、諸事情で中止されていました。1978年に再開したのですが、1978年と言えば、ちょうど私が田舎から東京に出て来た年です。
「隅田川花火大会復活」がニュースになって、まだ10代だった私もそのとき女の子を誘って、江戸の粋を楽しもうと、さっそうと繰り出しました。
ところが、あまりの人の多さに、それだけで気持ちが悪くなり、吐き気が・・。しかも帰りは電車にも乗れず、何時間も歩き回り、ぐったり。そのとき一緒だった女の子とどうなったかは、敢えて記憶から抹殺してしまいました。
田舎から出て来た10代の男の子だった私には、東京の人の多さは恐怖で、もう隅田川の花火大会には近寄らないと決めたことを覚えています。
今思えば、再開の年、1978年はとくに人出がすごかったのでしょうね。あるいは、私は私で、長年の生活の中で、人の多さに慣れ、その中で楽しむ術を少しは学んだのかもしれません。
それにしても、朝顔市、花火大会、夏祭り・・・やっぱり江戸の夏は素晴らしい。





